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■過去ログ WOMEN’S AIR RIFT METALLIC SILVER(ウィメンズ エア リフト シルバー)

NIKE

概要と発売まで

オリジナルは、日本がエアマックス95ブームに沸く1996年の発売。裸足で競技に参加していたケニア出身のランナーに合わせて開発されたモデル。それまでにない、足袋のように親指だけが分離され、足の甲が大きく露出した、サンダルとスニーカーの折衷的とも言える圧倒的インパクトを持つデザインにより、当時のスニーカー界に激震を走らせた。その形状のみならず、先鋭的なカラーリングや専用のソックスが付属する販売スタイルも先端的な試みであった。

1996年発売のオリジナルカラー

96年以降、2.3年おきに発売され、大きく復刻を打ち出しているわけではないが、コンスタントな人気を維持しているモデル。特に、発売20周年となる2016年頃には女性のスニーカーブームもあり、街で見かける頻度が高かった。

過去には、ブーツやよりサンダルに近い形状、レザーやメッシュの素材変更などアレンジモデルもいくつか販売されている。

数えきれないほどのカラー展開。最下段は派生モデル。左から2つはレザーシューズ型のRIFT COVER(2000年代発売)。
その右がRIFT FREE SANDAL(2015)とRIFT WRAP(2016)。なおリフトラップは指が分かれていない。

2019年は、2018FWごろから継続して販売されていたメッシュのBREEZE(白と黒の2カラー)と、2019年4月にウィメンズとして発売されたメタリック(ゴールドとシルバーの2カラーでサイズは29cmまであり)の展開であった。購入モデルは後者のシルバーカラーである。いずれも女性からの人気が高く、特にゴールドカラーのウィメンズサイズはいちはやく完売の状況であったが、ゴールドのメンズサイズとシルバーは2019年9月現在、店舗によってはセール価格で販売され始めている。

今回ウィメンズで展開された2カラー

なお、その分かれたつま先のデザインに合わせ、アフリカを縦断する断層プレートの裂け目、グレートリフトバレーにちなんだネーミングらしい。

購入方法

ZOZOTOWN Billy’s ENTにて約\6,500で購入

販売方法

SNKRS、NIKE.COM、ATMOS、BILLYS、ABC-MARTなど

発売日

2019年4月26日

定価

\10,260

本体のデザイン

なんといっても最大の特徴は親指が分かれているところ。加えて、足の甲と踵のストラップのみでフィット調整を行う機構も1996年当時は斬新だった。アッパーはメイン素材とインナー素材の2種類に切り替えられており、インナー側はハラチシステムと同じ伸縮性の高いクロロプレンゴム素材でできている。メイン素材はモデルによりさまざまだが、今モデルでは光沢のある生地を採用している。

屈曲性を求められる部分はインナー素材、耐久性を求められるつま先やストラップ固定部はメイン素材と、機能に合わせて素材切替

ミッドソールはウレタン製で、つま先部でアウトソールが前面にめくれ上がったデザインとなっている。ソールのカラー分けもモデルにより異なるが、今回は金銀ともミッドソールはアッパーとは違う白色を採用している。アウトソールは、リフトでもたまに採用されるクリアソールを使用しており、白黒のBREEZEから継続しているようだ。

ディテール

モデルによりカラーリングは様々だが、今モデルは、メイン素材とインナー素材の色を分け、つま先のスウッシュとヒールのロゴをアクセントカラーにした、オリジナルと同様のカラー分けを採用している。オリジナルでは、アクセントカラーとインソールカラーを揃えているが、今回はインソールはさらに別の色としている。クリアソールを採用しており、シルバーはアイスブルー、ゴールドはブラックとなっている。いずれも紫外線劣化により黄変が予測されるので寿命は5-8年くらいといったところだろう。

左:インナーとメイン素材の切替が映えるカラー。 右:屈曲性とトラクションに配慮し細かく分割されたクリアソールのパターン。

メタリック素材のアッパーは、バリスティックナイロンをリップストップ仕立てにしたような見た目と質感で、かなり硬く、耐久性は期待できそう。

メイン素材は、硬質で光沢のあるメタリックカラーのナイロン製。

甲とヒールのストラップはゴムになっており、先端を丸めた形状でつかみやすくなるよう工夫がなされている。

ストラップを外したところ。ゴム製のため多少サイズが違っても調整可能。

アウトソールは、指だけでなく踵部分も分割されており、そのほかにも場所により細かくソールパターンが分割されている。足跡や足の骨の形を彷彿とさせるようなパターン。

履き心地とサイズ感

いかんせん形が特徴的なうえに、1cm刻みでの展開、さらに素足か靴下着用かも人によって違うだけに、ぜひとも試着をお勧めする。筆者は通常NIKEでは27.5か28cm(US9ハーフか10)だが、今モデルは生地が硬いため27と28cmを試着のうえ28cmを選択した。

ネットで足袋型ソックスを購入し着用しているが、やはり若干大きく、靴の指の股に、足指の股が微妙に届いていない状態で着用している。それでも歩行感に特に問題はない。

以前履いていた別モデルのリフトは27cmだったが、長時間履いていると甲のストラップの締め付けが窮屈に感じていた記憶がある。どうしても試着できない、という方はハーフサイズアップ側のほうが安全と思われる。NIKE.COMでも同様のサイズ選択を推奨している。

サンダルのような見た目だが、AIRを冠しているだけあって歩行感は良好。

ソックス問題

96年当時からずっとついて回るのがこのエアリフト用ソックス問題である。当然、素足で履くという猛者やソックスの甲が見えていいという場合は良いのだが、素足風には見せたいが匂いや汚れが気になるという人は多いはずだ。2本指の足袋型スニーカーソックス(あるいは5本指)というだけで選択肢が狭まるうえ、足の甲も大きく開いたデザインはさらに少なく、メンズとなるとさらに厳しい状況になる。とはいうものの、ネットショッピングの発達した現在は、探せばいくつかの候補は見つけることが可能。ただし、足の甲が開いたものを選んだつもりでも実際に履くとちょろっとソックスが見えるなんてことも多発するので、ネット購入は注意が必要である。

筆者が購入したもの(Amazon)→男女兼用ですがメンズ利用でもサイズ問題なし(リフトは前述のとおり28cm)。ただし足の甲の部分からつま先がちょろっと見えます。。。

・女性はパンプスやバレエシューズなどで需要があるため選択肢が広い。↓のような「エアリフト用」と謳っているものもあり。うらやましい。

耐久性

2003年ごろに購入した、白のパンチングレザーとガムソールのモデルを履き続けていたところ2017年に大破。そのほかの部分はほとんどキズもないような状態だったが、アッパーとミッドソールの接着剤が劣化し剥離に至った。クリアソールの見た目は厳しいものの、機能的には10年強のあいだ使用可能である。

接着剤劣化によるミッドソールとアッパーの剥離。なお、写真は購入後10年程度経ったポンプフューリー。

今後の入手方法と価格相場

ゴールドのメンズサイズは現在セール価格で入手可能。

ゴールドのウィメンズサイズは\20,000弱の相場。

シルバーはウィメンズサイズでもセール価格で入手可能。

関連モデル

AIR RIFT BREEZE

AIR RIFT FREE SANDAL

AIR RIFT COVER

AIR RIFT WRAP

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