■概要
長らくスニーカーカルチャーの象徴といっても過言ではない存在となっているAJ1。そのオリジナルの発売された1985年当時、レザーで作られたAJ1は当時としてはかなり高価な靴であったため、廉価版としてAJ KOがリリースされた。日本での販売価格は約1万円の差があり、シカゴとBREDの2色展開で販売されていたという。
レザーはキャンバス素材に変更され、AJ1のソールではなくノンエアのVANDALのソールが流用されているなど、コストカットのためにディテールが多数変更、省略されている。
空前のヴィンテージブームが到来した1990年代半ばには、その流通量の少なさから幻のモデルとして扱われ、廉価版とはとても思えぬ高値で取引されていた。当時、多感な中学生だった筆者にとっては雑誌の中で眺めるだけのスニーカーであったが、近年の復刻で入手可能になるのはありがたい状況である。
■発売まで
2010年、2014年にもシカゴカラーで復刻されており、7年ぶりの復刻となる。シカゴは、AJシリーズにとっては特別なカラーウェイなのでAJKOでも人気が高い。これまでBREDやROYALカラーでの復刻もされていて、すでにポピュラーなモデルになりつつある。
もはや廉価版と呼ぶには抵抗のある17,000円を超える定価になってしまったが(発売当時の値段+1万円!)、それでも欲しくなるのはさすがシカゴのなせるワザというところか…
■発売店舗
SNKRS 抽選 ×
ATMOS 抽選 〇
BAIT 抽選 ×
KITH 抽選 ×
SNS 抽選 ×
UNDEFEATED 抽選 ×
■購入方法
都市伝説とまで言われたATMOS当選に、約3年のトライでやっと到達。
今年に入り、複アカ対策のためエントリーにシルバーランクが必須となったことも当選確率を上げてくれたのかもしれない。筆者はこのときシルバー。
■価格
¥17,050(税込)
■箱のデザインと梱包
他のAJ1と異なり、オレンジのナイキロゴの蓋式のボックスに入っているが、現行のインラインのものとは微妙に違うオレンジ。光沢加工も施されている。梱包紙はロゴなど何もなし。
■本体のデザイン
キャンバスと合成樹脂で構成された簡素なアッパーだが、それでもシカゴカラーの御来光が見える…
通常のAJ1HIGHに比べるとヒール部のパーツも省略されている。これにより横から見ると少しAJ1とは違った印象だが、上からみるとAJ1CHICAGOの雰囲気は味わえる。
キャンバスの質感により、通常のAJ1よりもかなりカジュアルなデザインにまとまっている。
■ディテール
ソールは、同時期のノンエアバッシュの代表格であるバンダルのソールが当時流用されたようだが、そこも忠実に再現されている。そのためAJ1HIGHのソールよりやや厚みを持っている。
シュータンの素材はナイロンでなくキャンバスを採用。
アンクル部のウイングマンロゴはプリントで、「AJKO」と書かれている。この部分とスウッシュはかなり合皮感があるが、全体の質感からするとあまり気にならない程度。
■履き心地とサイズ感
サイズ感は通常のAJ1と同じ、ハーフから1cmアップ程度で問題なし。大き目をシューレースきつめにして履くのもよさそう。履き心地は、所詮80年代のバッシュである。
■その後の入手方法と価格相場
以前の復刻版も大した価格で取引されていないことから、CHICAGOカラーとはいえ人気は落ち着いていた。で、販売直後は定価+1,000円程度の時期もあったが、2021年8月現在は、21,000円程度で推移。
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