概要
日本のファッションシーンを牽引し、世界的にも高い評価を受けるsacaiによるコラボレーションモデルの第2弾。
70年代、80年代の代表モデルであるLDVとワッフルレーサー(※ただしSacai onlineでは、LDVとデイブレイクと記載されている。)をパッチワークしたようなデザイン。大胆なメッシュアッパーの採用も大きな特徴となっている。
第1弾では比較的カラフルなコントラストの効いたモデルだったが、今回はモノトーンの2色+ビビッドなグレープの3色展開となった。
個人的には2019年で最も欲しいモデル。
この後10月8日/10日にはブレザーの白黒が、2020年2月にはLDWAFFLEのオールホワイト、オールブラックが控えている。
また、その後ペガサスとヴェイパーフライの合体モデルのリリースが予定されている。
発売まで
2019ssコレクションによりすでに着用されていたことから発売を心待ちにしていたファンも多かったところに、9月リリースの発表があった。ティーザーにはプロテニスプレイヤーの大坂なおみを起用し、過去のNIKEのレトロなロゴパターンやジャケットのフォルムをパッチワークしたアパレルも同時に発表となった。第1弾の足数が少なく、相変わらず販売店舗が最少パターン(国内はsnkrs、NIKE LAB ma5、dsmg、sacaiのみ)で、相場が5万前後から下がらないこともあり、tシャツとの同時発売もあって発売日9/12はスニーカーヘッズにはお祭り騒ぎの一日となった。
また、2019年末にはSNKRSからのプレゼントと称してワッフルとブレーザーの限定アクセスが配信された。初日は26cm以下のユーザー、二日目は全サイズのユーザーに、1stカラーも含めて色はランダムで展開された。結構な数が供給されたようで、それ以降街で見かける数も増えた。
発売日
2019年9月12日
【追記】2019年12月4日、5日 限定アクセス
購入方法
dsmg落選
Nike LAB ma5当選◎→3色購入
snkrs当選◎→黒購入
※アンダーカバーデイブレイク以来、jordan、Travis、kigerなどまったく勝てなくなったが、ここへ来て奇跡が起きる。しかし海外も7.8店抽選するも当然全滅。そして9/14のsupreme dunk3色、PSG jordan2型の計5モデルがsnkrs全滅と、負け街道に再び定着…。
オンライン抽選に当たった後の流れについて。当選メールに書かれた来店目安時間に店舗に向かう。到着から購入までに3時間ほどを要し、その間本人が立って並び続ける必要がある。大物の発売日が平日であることも考慮すると結構ハードではある。雨や猛暑、厳寒日にはかなり過酷な状況になる。
ma5は300番に近い順番で28cmくらいが買えるかどうかの在庫状況であった。それより小さいサイズは完売。アパレルは200番を待たずに完売した模様で、最後はxsが残っていた。 全部で300人強の当選者だったと思われる。
価格
18,360円
箱のデザインと梱包
ブレザー同様、オレンジのドローボックスに筆記体ロゴが入る。中の包装紙はNikeとsacaiのロゴ入り。
本体のデザイン
往年の名作、LDVとワッフルレーサー(とりあえずワッフルレーサーとして話を進める)を合体した圧倒的に独創性を発揮したモデル。そしてメインアッパーをメッシュに変更し、スポーティながらエレガントさも感じさせるデザインにまとめあげている。
筆者は、2004年ごろにJUNYA WATANABE comme des garçonsのワッフルレーサーを購入してからどハマりしてしまった過去がある。2色買いの上10年愛用、加水分解でソールが大破するまで履くほど、ワッフルレーサーは思い入れの強いモデル。
全体のフォルム感はLDVの印象のほうが強めだが、随所に、ワッフルレーサーのディテールも詰め込まれた、オールドファンをも唸らせるデザインとなっている。
ディテール
シュータンのタグは、LDVもワッフルレーサーもオレンジスウッシュとブロック体あるいは筆記体のタイプだが、LDWAFFLEの2枚のシュータンはそれぞれオレンジスウッシュにブロック体のNIKEロゴと、黒スウッシュにNIKEとsacaiロゴとなっている。ブレザーはシュータン裏にもロゴありだったが、ここでは省略されている。外のシュータンは端部の補強テープがない切りっ放しで、内側のシュータンは補強テープ付きと凝っている。
レトロランニングモデルが復刻する際に、つま先に向かって細くなるシルエットの再現性が低いとの意見がファンからはよく聞かれる。それでいて毎度そうならないのは、クッショニングやフィット性などが現代のモデルにくらべ低下するなどの理由があるのかもしれない。このLDWAFFLEのディテールで最も巧みだと感じたのは、ミッドソールの二枚重ねである。二枚重ねることで、クッショニングを向上、ダッドスニーカーのようなボリューム感でトレンド性を醸し出しながらも、二枚をずらすことでソールの分厚さを感じさせない(レトロランニングらしさを失わせない)。さらに上段はつま先に向かう途中で無くなる事により、下段のミッドソールはつま先に向かって急勾配で反り上がる。これによりアウトラインが、ヴィンテージモデルの持っているつま先のシャープささえも感じさせるという、恐るべきテクニックを披露している。
インソールには大きくNIKEとsacaiロゴが入り、パイングリーンはイエローのインソール。ロゴは共通でオレンジとなっている。
ヒールには、NIKEとsacaiのロゴが入る。ヒールカウンターは、LDVが大きく、ワッフルレーサーが小さいため、そのズレが表現されている。トゥガードは逆にワッフルレーサーが大きくLDVが小さい。ワッフルレーサーとLDVを重ねた検証画像を後日アップ予定。
履き心地とサイズ感
全体に細めなのと履き口が狭いため、通常のNIKEサイズ+1cmくらいまでは頑張れば履けると思われるサイズ感。ただし、ワッフルソールのモデルをサイズアップして履くと、歩くときにつま先のワッフルがアスファルトに引っかかってよくつまづくので注意しよう。筆者は先述のワッフルレーサーを29.5cmで履いており同じ目にあっていました(ただしこの時ギャルソンのコレクションで大きめサイズを提案していた)。そしてつま先の余りっぷりがメッシュから見えてしまうので、やむを得ず+1cm級にサイズアップするにはそれなりの覚悟が必要。
また、ダブルシューレースのため、シューレースでのサイズ調整は結構手間がかかる。とはいえ、シューレースを全開で緩めて履くためにはジャストフィットでないとかなり歩きにくく足も疲れるため、試着のチャンスがないと難しい。筆者もいつも通り大きめにしたため、シューレース全開にしたところ、五分と歩けませんでした…
メッシュ素材なので、やはり冬の着用はかなり厳しい。ブレザーは逆に夏履けないくらい蒸れるので、両モデル購入できた人は夏冬のターンオーバーが可能とも言える。
その後の入手方法と価格相場
白と黒はおよそ50,000円〜、パイングリーンはやや落ちて45,000円〜が相場感。
関連モデル
sacai×Nike AIR MAX90
sacai×Nike DUNK HI LUX
LDV
waffle racer
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